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オーラJ (Orchestra Asia - Japan Ensemble)
              (参考・日本音楽集団)

オーラJは、当初オーケストラアジア・ジャパンアンサンブルとして、別項のオーケストラアジアの日本楽器セクションが独立して演奏活動できるよう、1998年に発足し、9月3日東京カザルスホールでの第1回演奏会より正式に行動を開始した。2000年より、正式名を「オーラJ(ORA-J)」とし、年4回の定期公演体制をとり、各地のホールでの多彩な公演や海外公演、学校公演に対応すべく発展を遂げ、2001年2月現在、6回の定期コンサートシリーズを終え、2001年度に向け諸準備を進めている。三木稔は「オーケストラアジア(ORA)」同様オーラJの芸術監督を務めるが、オーラJについての情報はhttp://www.ora-j.comに満載しているので、リンクして頂いた上、皆さんのお問い合わせや投稿を歓迎する。ここには、オーラJ創立の経緯と、この分野の三木作品名を載せておく。CDは作品名にしたがってCD欄を見ていただきたい。

<四群のための形象>を演奏するジャパン・アンサンブル
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三木稔は1963年の《くるだんど》初演以来、日本の全ての楽器による新しい運動体の創立を呼びかけ、1964年に14人でスタートしたその組織を「日本音楽集団」と命名した。三木は、1984年に辞するまでの20年間、創造・演奏活動を軌道に乗せるため、作曲だけでなく音楽監督として全力を挙げ、国内だけでなく13次・百数十回に上る海外公演をプロデュースして邦楽器の国際化に努めた。その大きな実りの一つが1970年日本コロムビアが制作した4枚組LP「日本音楽集団による三木稔の音楽」で同年の文化庁芸術祭大賞を受賞した。また1978年の世界一周公演の年には音楽之友社賞受賞。1981年ライプチッヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団命名200年記念に委嘱された《急の曲》Symphony for Two Worldsは、初演以来集団と世界各地のオーケストラで数十回に上る上演が継続され、1994年にはクルトマズア率いるニューヨークフィルハーモニックと日本音楽集団によって、そのアメリカ初演が行なわれている。

三木は集団創立後、アマチュア団体が続出するのに手を貸してきたが、プロフェッショナルな集団の競争団体が生まれないことに危機感を持ち、対抗団体の旗揚げを公的に望んでいた。たまたまORAがスタートし, 回を重ねる中で、その日本楽器セクションが集団の協力出演から個人の自主登録に移行する過程で、事務スタッフとの協議によってオーラJの独立と、公募によるメンバー拡充が図られることとなった。
演奏者では尺八・坂田誠山(ORA-J代表)、筝・木村玲子、花房春恵(副代表)、打楽器・西川啓光(副代表)など日本音楽集団の中心にいた人たちがORA-Jの運営にも関わりつつ演奏の中心として活動場所を移した。彼らは、長年日本音楽集団の中にいて共に開発してきたレパートリーを集団と共有しつつ、オーラJとしてのカラーを次第に鮮明にしていくであろう。また今まで集団に入らなかった才能ある若手を逐次加え、企画・演奏面で集団とよき競争をしつつ、飛躍的にこの分野の底辺とグレードの上昇を図ることになろう。1999年1月25日サントリーホールの東京都交響楽団定期演奏会「三木稔作品集」では《急の曲》に出演した。

三木がこれまで作曲した6人以上の邦楽器合奏作品の主なものは次ぎのとうり。

    くるだんど(1963) +混声合唱
    古代舞曲によるパラフレーズ(1966) +ソプラノ・ヴォーカリーズ
    古代舞曲によるパラフレーズを演奏するジャパン・アンサンブル
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    四群のための形象(1967〜9) 
    はばたきの歌(1968) +テナーソロ、混声合唱
    凸(とつ―1970) 
    阿波の子タヌキたん(1971) +児童合唱、バリトンソロ
    「四季」ダンスコンセルタント第1番(1973) 
    松の曲(1974) +女声2部合唱
    わ(1976) 
    和讃協奏曲(1976) +オーケストラ
    巨火(ほて―1976)
    タロウ(1977) +独唱5人、児童合唱
    「鳴門秘帖」ダンスコンセルタント第2番(1977)
    松よ(1979) +合唱
    「八郎物語」ダンスコンセルタント第3番(1980) +歌・語り(オプション)
    小組曲(1980)
    コンチェルト・レクイエム―筝協奏曲第3番(1981)
    急の曲Symphony for Two Worlds(1981) +オーケストラ
    合唱劇―峠の向かうに何があるか(1982) +歌手6人、混声合唱
    彩虹序曲(1983) +中国民族楽器群
    松の協奏曲―筝協奏曲第4番(1984)
    「北の詩(うた)」ダンスコンセルタント第4番(1984)
    SOUL(1989) +韓国国樂楽器群
    黄の鐘(1992) +ソプラノ・ソロ、女声合唱
    LOTUS POEM―尺八協奏曲(1994)
    レクイエム99(1998) +マリンバ
    トリオ・コンチェルト「源氏音楽物語」(2000) +尺八・中国琵琶・二十絃筝各ソロ
                     注:コンチェルト・レクイエムの別ヴァージョン

    上記作品の楽譜の殆どは日本音楽集団事務所にて販売。
    お問い合わせTEL03―3378―4741、FAX03-3376-2033。

    オーラJへのお問い合わせはオーラJ現事務局へどうぞ。


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