頭のよくなる手術


2009年3月11日 三木稔

しかし、その後から私には大変な試練がつづいた。私は「頭のよくなる手術」などとふざけて友人にメールしたが、12月に、杏林大学病院でのいろんな検査の中で、頭部MRIに、老人によくある慢性硬膜下血腫がぎりぎりいっぱいであることが分かり、17日に慢性硬膜下血腫穿頭ドレナージという手術を行なった。去年、《羽衣》の指揮をするため、出発する新幹線東京駅のプラットフォームで、かつてなかった手すりに頭を大きくぶっつけたのが原因の一つだったようで、袋が2つ出来ていて、今回3/4しか血が出てこず、暮れの25日一旦退院した。
1月26日、残りの血を取る再手術を行ったが、なんと更に袋が増えていて、一寸面倒な手術になるといわれ、本気で心配した。前回は部分麻酔、それに睡眠薬を飲むらしく、骨に1円玉大の穴を開けるのも気が付かないで15分で終わったが、2回目は麻酔が弱かったのか骨を削る音が聞こえ、がりがりギシギシ(勿論痛い)、しかも1時間近くかかって、一寸参った。その後何回かCTで追跡しているが、ほぼ成功だったようで、2月1日、51回目の結婚記念日に退院した。近所を出来るだけ歩いて、元気回復に努め、3月のオーラJ定期の練習や、3月上旬に来日したシズカ楊静のコンサートのプロデュースもなんとか出来ている。


三木 稔